目をつむると、普段見られない表情が浮かび上がります。その表情から、その人の新たな一面に気づくことができるでしょう。
 また、目をつむることは他者との寛容的な関わり(許す)を意味します。多様な価値観を持った他者を受け入れていくことは、アート、文化、福祉の大切な役割です。
 さらに、目をつむることは自分自身の心に目を向けることも意味します。新型コロナウィルス感染症の流行により、生活様式だけではなく、生き方そのものを変えざるを得ない状況の中、そのような静かな時間も時には必要ではないでしょうか。
 本展を通じて、「目をつむる」ことに思いを巡らせながら、自分自身や他者との関わりを見つめ直すきっかけになったり、見えない「つながり」を感じたり、新たな「つながり」が生まれることを願っています。

2020.9.6
一般社団法人ヴァリアスコネクションズ 
理事長 成実 憲一