目をつむった人々のポートレートは、2014年、当時6歳だった長男の寝顔に心を動かされたことから生まれました。
「目をつむることで、人と人との距離は縮まるのではないか」——その問いをきっかけに、これまでに年齢・性別・国籍・障害の有無を超えて、さまざまな背景を持つ約3,500名を撮影しています。
目をつむると、普段は見えない表情が浮かび上がります。その表情は、本人にも他者にも、新たな一面として立ち現れます。その行為は、寛容や受容、祈りを想起させるとともに、自らの内にある記憶や時間と向き合うことにも通じます。撮影の場において、時に「失敗」とされがちなその瞬間には、目には見えない大切な何かが息づいています。
目をつむるという小さな行為の中に宿る、他者や自分自身へ向けるまなざしに触れ、それぞれの内に新たな風景が静かにひらかれていくことを願っています。


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